カッコいい!で話題沸騰中のチャリティーTシャツ「JAMMIN」とは?

JAMMIN インタビュー

【プロフィール】

高橋佳吾(たかはしけいご)

1983年名古屋生まれ。名古屋工業大学在学時に、ラッパーのJay-Zが行っていた社会貢献活動に衝撃を受け、一生の仕事にしようと決意。開発コンサルタントであるパシフィックコンサルタンツへ入社後、日本国内の上下水道計画、東アジア地域の水道開発計画に従事。会社の同期だった西田とともに、2013年にJAMMINを設立。


■アパレルを通じて問題を知るきっかけを提供する

ターニングポイントの1つめは名古屋工業大学在学時。ラッパーのJay-Zが途上国の井戸を掘っていたのをたまたまテレビで目にして衝撃を受けました。番組の中で水が湧き出た時の子どもたちの笑顔をみて、自分の持っている土木の知識を生かして社会貢献できる仕事につこうと思いました。

ターニングポイントの2つめは社会人時代。憧れて入った国際協力の仕事でしたが、規模が大きすぎて現実との葛藤がありました。その頃に同期の西田が独立してアパレルブランドを立ち上げると聞き、色々悩んだ末に西田を追う形で会社を辞め、一緒にJAMMINを立ち上げました。

 

二人でスタートし、3年目となりました。NPOではなく株式会社を立ち上げたのは、あくまでアパレルの会社として頑張りたいと思ったからです。

アパレルを通じて問題を知るきっかけを提供する。応援する気持ちを「見える化」をする。領収書でしか残らないものをTシャツという形で残す。こういった思いで取り組んでいます。

 

■JAMMINの挑戦

 

①かっこいいチャリティ

アメリカではモデルがポリタンクをもってランウェイを歩くようなチャリティがあります。チャリティだから、というよりは、かっこいいから、モノがいいから買ってもらえるようなものを目指しています。

 

②わかりやすいチャリティ

全ての商品が700円のチャリティになっています。金額だけでなく、毎回HPでチャリティ先のNPO/NGOの紹介を行っています。何のためにチャリティをするかを明確にし、知るだけでもいいというコンテンツになっています。寄付が終わった後も情報発信を行い、どのような影響があったかを確認し発信しています。

 

■お手頃価格なのに利益を出してチャリティもできる理由

 

通常は在庫リスクや販売管理費、店舗費を考慮して、その分利益を上乗せしますが、JAMMINは受注生産のため、在庫リスクは0です。また、ネット販売のため店舗費も0、クレジットカードの手数料やシステム管理費のみ。そのため原材料費を高くしてもチャリティ分を準備することができるのです。

 

プロモーションはSNSのみなので広報の費用も0円です。チャリティ先のNPO/NGOにはすでにファンがいっぱいいます。そのNPO/NGOとの信頼を得ているため、広告宣伝費にお金をかけなくても毎週新規顧客を獲得することができます。

セレクトショップでの販売の際は、チャリティに興味があるお客様ばかりではないので、チャリティ面を押し出さず、デザインがかっこいいという点で買っていただき、のちほどパンフレットを渡してチャリティであることを知ってもらいます。

 

■JAMMINのスタイルはリーンスタートアップ

 

二人ともアパレルは未経験者で、ネットビジネスも初めてだったため、当初はものづくりの難しさを痛感していました。そんなときの私たちの解決策は、とにかく人に会う、同業であっても勉強させていただく、とにかくやってみる、100%の完成度でなくてもリリースしてみるということでした。商品開発より顧客開発を優先していました。

 

■チャリティ先の選定ポイント

 

クラウドファンディングの頑張っているNPO/NGOや、関西と東北のNPO/NGOを意識しています。テーマはあまり社会に出てこないようなニッチなものを選んでいます。

 

寄付の集まりやすさは分野によって異なり、教育研究、国際協力は集まりやすいという特徴があります。

しかし社会問題に優劣はないと考えています。JAMMINは社会問題はなんでも扱います。分野を特定しません。団体の大小も関係ありません。どの団体も1週間扱うのは同じです。

 

■商品の特徴

 

①MADE IN JAPAN

全て日本の工場で作っています。その生産者全員の顔が見えています。先ほどわかりやすいチャリティを目指していると言いましたが、チャリティは透明性が求められます。誰が作っているのかわからないようなものにはしたくなかったので、工場に出向き、生産者と直接向き合い、商品を作っています。

もちろん、綿100%なのでお手入れも簡単です。

②デザイン

チャリティ先へのヒアリングをもとに、ラフ案を3つ作ります。そこからまた意見を収集し、ブラッシュアップしていきます。やりとり自体は約2ヶ月かかりますが、アパレルとして遜色ないデザインであるというところを売りにしています。

 

■購入者の特長

 

購入者はNPOを応援はしているが、寄付はしたことがないような方が多いです。買ってくださった方とチャリティリストを比べると、友達の友達であったりする。共感はしてくれますが、何もしていない人が買ってくれたりします。

別のTシャツを買った人が別のTシャツを買ってくれたりすることもあり、横のつながりを感じます。

 

■来年度の目標

 

チャリティ先団体年120団体から150団体。

チャリティ金額年700万円から1,000万円。

チャリティブランドといえばJAMMINとなりたいです。

 

まだ構想段階なので来年度には難しいですが、いずれ国内自社縫製工場の設立し、障害のある方が働ける場を作れればと思っています。

 

■チャリティが当たり前の世の中にしたい

自分やよくなってほしいと思っていることがよくなることがチャリティだと思っています。

チャリティだから買ってくれている人は依然として多くいます。しかし、商品がかっこよければ、あえてチャリティという必要もなくなります。

願うのは、チャリティが世の中の普通になって欲しいということです。全部がチャリティになれば、チャリティだからという理由で選ぶ必要もなくなります。

例えば、文房具とかビール、100均で売られているものにチャリティがついていたっていい。110均一で10チャリティする店があってもいい。商品にこだわりすぎる必要はないと思っています。

チャリティに関連する事業で食べていけるようになることが重要で、サラリーマンの給料をもらえるくらいに発展していかないといけない。とにかく大きなマーケットになっていってほしいです。

 

■さいごに

 

ソーシャルビジネスは投資対象になっていないため、お金が入ってこず、なかなか発展していきません。現状を維持するのではなく事業モデルを見直さないと思います。利益をだすということを意識する必要があるのではないかと思います。

アパレルの会社でも今は飲食に移行してきているものもあります。ソーシャルやアパレルにこだわらず、そういったいろんな可能性を試すべきなのかもしれません。

そういったいろんな可能性を試しながら、みんながほしいものとチャリティをつなげるのが自分たちの世代の役目だと思っています。

 

■JAMMINの商品はエシカルペイフォワードで購入頂けます

https://ethical-payfoward.jp/access/

 


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