Sulci 関谷里美さん:ブランドインタビュー(2/3)「天然素材“ラフィア”の魅力とは」

sulci160827-1

地元の天然素材「ラフィア」の魅力


―先ほど「すばらしい資源」という言葉がありました。数ある資源の中で、「ラフィア」に注目したのはなぜですか。

ラフィアは椰子の葉の繊維のことです。フィリピンでは主にボホール島に群生しています。
天然素材なのでやさしいイメージがあること、軽くて柔軟なのに耐久性があること、通気性がよいことなどに注目しました。
そして何より地産地消の観点から、フィリピン内で十分に調達できる素材であることを重視しました。

ph_su_PC111367 ph_su_PC111400

 

 

 

 

ラフィアを葉から糸にするには、1kgあたり約10日かかります。ラフィアを裂き、乾燥させ、つなげて巻いて…すべてが手作業です。
せっかくの糸を無駄にしないよう、端糸もモチーフ編みなどに使用しています。また、継続的に糸を買うことで、ラフィアを糸にするための雇用も生まれます。

フィリピンでは、ラフィアを機で織ったテーブルマットやタペストリーなどは見かけますが、1つのブランドとしてラフィアを製品化したのはSulciが初めてだと思います。


―各バッグには、編み子さんのサインとSulciのポリシーが書かれた丸いタグ、そして女の子のチャームが付いていますね。

ph_su_bebe編み子さんのサインは、彼女たちが誇りと責任を持って質の高いバッグを作っていることを示しています。
女の子のチャームには、現地の子ども達が少しでも良い環境で教育が受けられるように、という願いも込めています。
“「Sulci」でなければ作れないモノを作る”、“買い物の先に小さな社会貢献”、という思いを胸に、現地の女性たちとともに質の高いバッグを作っている、ということを知っていただけたら嬉しいです。


―小ぶりで上品なイメージがありますが、意外と物が入りますね。夏はペットボトルや水筒で飲み物を持ち歩いたり、日傘や折り畳み傘を持ち歩きたいので、助かります。

そうなんです。A4サイズが入るタイプもありますし、小さいタイプも用意しています。中にはポケットもつけているので、使いやすいと思います。

カバンの中身

カバンの中身

―デザインはすべてシンプルなのに、種類が豊富ですよね。デザインにはどのような思いが込められているのですか。

デザインは私がすべて考案し、編み図を現地の編み子さんに渡しています。
デザインをするにあたって特に決めているコンセプトはなく、自分が持ちたいものをイメージして作っています。あえていうと“大人カワイイ”といった感じでしょうか。
年齢的には30代から高齢の方々まで、どんな女性にも使っていただけるようなものを考えています。

また、色のバリエーションがない分、形で勝負しています。要素が少ないので、おもいきって形で遊んでいるものもあります。


―たしかに、どんな年代の方が持っても違和感がないですね。ベージュというかオフホワイトというか、天然素材のもつ独特のやさしい色味が、どんな服にも合いますよね。

実は天然ラフィア糸の色は少し茶色です。しかしこの茶色の濃度の統一が難しいので、Sulciのバッグの糸は少し脱色して、色を均一化しています。
色とデザインがシンプルなので、本当にどんな服にも、どんな人にも合います。黒にも白にも、その他のカラーでも、花柄でも。そしてジーンズにも、ワンピースにも。


―ラフィアバッグを長く使うために、使用上の注意やお手入れ方法などがあれば教えてください。

ラフィアバッグは洗えません。多少の雨は大丈夫ですが、濡れたら形を整えて、干して乾燥させてください。布バッグと同じように考えていただければと思います。
形の崩れが気になる場合は、スチームアイロンで整えてください。
貝が付いているタイプのものは、ぶつけたり踏んだりすると割れてしまうことがあるので、注意していただきたいです。
夏に活躍した後は、冬の間は、できれば中に詰めもの(新聞紙でよいです)をして形を整え、しまってください。

NEXT:(3/3)さらなる“自立”の可能性をめざして

このブランドの商品

このブランドの商品一覧はこちら
[ Sulci 関谷里美さん:ブランドインタビュー(2/3)「天... ]インタビュー,コラム,メディア