Sulci 関谷里美さん:ブランドインタビュー(3/3)「さらなる“自立”を目指して」

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さらなる“自立”の可能性をめざして


―普段はどのような場所で、どのように商品を販売しているのですか。

セブ島内では、主に観光客向けに、リゾートホテル内のショップやギャラリーなどで販売しています。
日本ではセレクトショップ、大手百貨店(高島屋、伊勢丹、東急百貨店)などで不定期に販売しています。
その他の国では、マニラでの国際展示会への参加を中心とし、欧米や東南アジアでの市場拡大を目指して販路を開拓しているところです。

 

―セブ島の地元の方々は、Sulciをどのように見ているのでしょうか。

地元の方々に対しては、今は雇用創出の面で関係を築いています。
嬉しいことに地元の新聞の取材を受けたことで、「うちの村でもトレーニングをしてほしい」という要望をいただくことも多くなりました。
その他、刑務所に収監されている女性に対して、出所後にSulciで働けるようなトレーニングプログラムなども構築しています。


―工房の写真を拝見しましたが、外見がとてもおしゃれですよね。工房に憧れる女性の方も多いのではないでしょうか。

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 ▲Sulciのアトリエ工房

そうなんです。現地のパートナーの紹介で素敵な工房を借りることができました。
いずれは「Sulciの工房に出入りしている女性はみんなキラキラしているね」なんて話題になったりして、働いている彼女たちこそが周囲の憧れの的になってほしいですね。
そして、町の皆さんが編み物に従事して、Sulciを中心に町が活性化するとよいなと願っています。公に認められなくても、町自体が「Sulci」なんて呼ばれるようになったら嬉しいですね。
その頃には、町の皆さんの力だけでビジネスがうまくまわっているといいなと思います。それが、Sulciが目指している本当の“自立”です。

 

―“自立”という言葉に込められた想いを聞いて、改めて「かぎ針1本で自立を支援」というキャッチフレーズがとても未来志向な言葉だと感じます。まだまだ発展がありそうで、楽しみですね。

自立を支援、なんて言うとかっこよすぎてしまうかもしれませんね… 自立を促すというよりも、目の前のひとつひとつの課題に、丁寧に取り組んでいきたいと思っています。
もちろん「女性の支援」はSulciの大切なコンセプトの1つではありますが、それができていればよいというわけではありません。
ちゃんと売り上げをのばし、ビジネスとして続くことが最も大切なことだと思っています。


―今取り組んでいる課題などがあれば、教えてください。

今はすべてのバッグのデザインを私が担当していますが、これからは編み子さんにもデザインを任せられるようにしなくてはいけません。
そのため、編み子さんの中から素敵なデザイナーが生まれるよう、アイデアを育てる活動にも力を入れていきたいと考えています。
その一つとして、賞金を出す本格的なデザインコンペを開いています。何よりも編み子さんの自主性を尊重し、名実ともに自立できるようにする。その仕組みをまず作っていくことが今の課題です。

新商品の開発も進んでいます。現在のラフィアバッグは春夏用なので、秋冬にも使えるバッグを立ち上げ、一年を通して安定して売り上げを立てたいと思います。

バッグは毎年買うものではなく、長く使っていただくものですが、新しいデザインのバッグを待っていてくださっているお客様もいますし、まだSulciを知らない方々にもSulciバッグの魅力を知ってもらうことを目標に、製品を増やしていきたいと思います。
そしてこれからも生産者を継続的に支えることができるよう、一歩一歩邁進していきます。

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販売ブランド:Sulci

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フィリピンのセブ島とボホール島に住む女性たちが、地産の天然素材ラフィア(椰子の葉の一種)を使用し、かぎ針で編んだ手作りのバッグです。
一つひとつ手編みされたバッグは、機械で製作した大量生産にはない温かさや手作りの風合いがあり、新作を心待ちにしているファンも多い。日本の有名百貨店のバッグ売場などで販売している。

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